再生建築(古民家)
事業内容 再生建築(古民家)
再生建築について
- 古民家は丈夫な木材が多く、再活用を前提にプランを立てることができる
- その家が持つ歴史や温もりを、財産として残すことができる
- 地域の技術を持った職人を輝かせることができる
- 産廃物の発生を抑え、環境に優しい、取組ができる
改装前
改装後
~~~ 再生建築ができるまで ~~~~
昔ながらの土壁構造・束石構法の建物 既存の倉庫は丈夫な柱が使われていましたが、新しく改築するためには高さ不足だったため
「出雲大社の柱継木」と同様の継木を行いました。内部天井はなく、柱を見せ、化粧仕上げ
とします。それに伴う照明・配線の工夫を行いました。
伝統的な技術を伝えた棟梁、土壁職人の存在なしにはできない作品です。
![解体5](http://www.kaneko-sangyo.jp/contents/upload-images/20161128194955.jpg)
解体を行う中で、再利用に使う構造軸組が表れてきます。
職人がしっかりと部材を見極め、大切な木材部を残していきます。
大工職人の腕の見せどころ、島根県出雲大社の継木と同じ工法で、高さの足りない部材
を継木し、1本の柱を完成させます。この時、不足している材料を増やし、もろくなって
いる材料を取替えます。
土台はしっかりと見直し、安全性を確保します。
基準は現代の強度に合せ、補強をしっかりと行います。
大工職人による建屋 ほぼ1日で立ち上がります。あっという間に家の形ができ、みているととてもおもしろい工程です。
土壁下地の竹組みを「エツリ」といいます。何回も土を混ぜて寝かせて発酵させ、藁を
まぜて土壁を塗ります。左官職人の腕の見せどころです。
![20161129111253.jpg](http://www.kaneko-sangyo.jp/contents/upload-images/20161129111253.jpg)
土壁下地は壁が調湿するため断熱性が高く、日本の気候に合った工法です。
髙屋根軒下はしっくい仕上げ。外壁は鎧張り仕上げです。
上棟時の棟札を大切に奉納します。
古材も磨いて、塗装補修し、心地よい空間に生まれ変わります。
完成
照明は裸電球や間接照明を使い、懐かしく暖かい雰囲気です。
昔ながらの磨かれた箪笥と、
季節に合わせたのれんが
マッチしています。
ししおとしに見立てた樋受けの石
元はすり鉢を再利用したものです。
あふれた水は砂利を通して排水します。
窓からの素晴らしい風景と光
を優しく取り入れるスクロールカーテン
母屋と再生した建物の間は憩いの場
様々な用途に使える屋根裏部屋
施主様の郷土再生に対する思いから、田園地帯にある農家の納屋を改築し 天草の価値を見直す、
たくさんの人々が集まる拠点づくりをお手伝いさせていただきました。
再生建築後の、住まいのあり方をご紹介します。